銀行口座を見たら、身に覚えのない金額が振り込まれてた!
なんてことは、そうそう滅多にあるものではありません。しかし実際に、口座に勝手に振り込まれてるということが起こり得るという、大変怖い話を今回はしたいと思います。
悪徳闇金業者からの「押し貸し」
その恐ろしい手口や、被害にあった時の対処・解決方法を伝えていきます。
また、押し貸しじゃなかったパターンもいくつか例にあげていこうと思います。
押し貸しとは?その手法、手口は?
もしあなたの預金口座に「自分の口座に身に覚えのないお金が振り込まれている」
ということがあったら、それは押し貸しの可能性が高いです。
押し貸しとは、闇金業者が貸し付ける手法の一つで、目をつけた対象者の銀行口座へお金を勝手に振り込み→高金利の利子をつけて取り立てる。
という極めて悪徳な手口です。
ではなぜそのような被害にあうのか。どのような経緯であなたの口座情報が漏れたのか考える必要があります。
どういう人が押し貸しにあうのか?
一体どうして私の口座に?とお思いのあなた。
原因は必ずどこかにあるはずです。チェック項目をいくつか用意しましたので、見てみましょう。
過去に闇金を利用(申し込み)したことがある
これはもう明白です。利用経験があれば、闇金業者にとって、美味しい顧客となります。
申し込みが来なくとも、勝手に口座に振り込み、貸したお金を返せと脅してくるでしょう。
一度でも業者に知られた口座情報ですから、今すぐその口座は解約して、他の新しい口座を使うか、作ってください。
実際に借りた経験がなくても、申し込みまでして、直前でキャンセルしたという人も同様です。口座情報が知られている限りは、リスクが高まります。
インターネット上で、口座情報を記載してしまった
今はインターネットで簡単に情報収集ができる時代です。思わぬところで、口座情報が抜き取られている可能性もあります。
お金欲しさに、口座を掲示板に書き込んでしまった
掲示板サイトで「お金あげます」のような内容のスレッドで、ついつい信じ込んで口座を書き込む人も、実際にいます。
特にまだ社会経験の浅い若い人や、学生など、詐欺に対しての警戒心がそこまで養われてない人なんかは要注意です。
特に今はツイッターで「お金配ります」のようなキャンペーンを実際に行っている有名人の方もいらっしゃるので、真実か嘘か、惑わされてしまいがちです。
マッチングサイトで相手に口座情報を教えてしまった
これも普通に考えたら信じがたいお話ですが、出会い系などで「お金あげます」という人が現れ、それを信じて口座を教えたりする人もいます。
マッチングサイトで、まだ会ったこともないのにお金をあげるとか、普通に考えたらありえない話。
でもお金に困っている時ほど、焦ってしまって、マッチングアプリで口座情報のやりとりをしてしまうものです。
インターネットオークションやフリマアプリで、やりとりの中、相手に直接口座情報を教えてしまった
売買手数料がもったいないからと言って、個人間のやりとりで口座情報を教える人もいます。
例えばメルカリだと、売却手数料が10%かかりますので、1万円のものを売ったら1,000円を手数料として差し引かれます。
それだったら直接自分の口座に振り込んで欲しいと思ってしまいますよね。1,000円は大きいです。
でもそうしたお金に対する欲求に負け、規約違反を犯した結果、相手が闇金業者や、口座情報収集業者だったなんてことも。
などなど、個人間での口座のやりとりは、今の時代だけに限らずですが、特に危険な行為と言えるでしょう。
「口座情報を載せる」ということは、少なからずお金を欲しているという心理状態にあると言えます。「お金が欲しい」「お金に困っている」時は正常な判断もしづらくなりますので、いつもより慎重に考えなければなりません。
フィッシング詐欺にも注意
これはまたさらに悪質なケースですが、銀行のHPに見せかけた偽のサイトを作り、「あなたの口座がロックされています。解除してください」などというようなメールを送って来るケースです。
これはフィッシング詐欺と言って、メールを受け取った側が口座情報と暗証番号を入力することで、サイト側に情報を抜き取られる極めて悪質な詐欺です。
この詐欺は直接クレジットカードやキャッシュカードを不正に利用されるというものですが、口座情報をリスト化されている可能性もあります。
ネット社会、恐るべしです。
訪問販売や悪徳商法などの詐欺商売に引っかかった経験がある
これも現在のインターネット社会で問題になっている一つとして、悪徳情報商材に引っ掛かり、口座を教えてしまうこと。
「●●するだけで、100万円稼げる!」などの誘い文句で顧客を誘惑し、高い情報量を支払わされ、さらには振り込み先の口座を聞き出すのも、悪徳業者の手法の一つです。
まだ何も契約をしていない段階で、申し込みフォームに口座情報があったら、それは危険サインと考えるべきと言えるでしょう。
また、今はそこまで多くはないかもしれませんが、一昔前であれば布団の訪問販売などが、よく例にあげられる悪徳商法です(布団販売の全てが悪徳というわけではありません)
低品質の布団を、高級羽毛布団と偽り、押し売りする。一度ひっかかった家には、また別のものを売りに来る。訪問販売で買ってくれた顧客に対しては「これはイケる!」と思われ、格好のマトとなります。
どこの会社からきたのかもわからない、身元不明の企業からの訪問販売で「万が一返金の場合のために振込先口座を書いてください」なんて言われたら、怪しいと思ってください。
その他何かしらの悪徳業者によって、個人情報が漏えいしている
過去一度でも、何かしら信用に欠ける業者を相手にした経験があるという方は、注意すべきでしょう。
特に悪徳業者間では「リスト」として、名前や住所、電話番号、口座情報等が、高値で取引されるケースもあるようです。
闇の世界は計り知れないほど、恐ろしいと言えます。
では上記に全く当てはまらず、それでも身に覚えがないという場合は、押し貸しじゃない可能性も考えましょう
果たしてその振り込みは、本当に押し貸しなのか?
では全くこれまでの条件にも当てはまらず、口座なんてどこにも漏らしたことがない!という場合、本当にそのお金、身に覚えがありませんか?心当たりがないか、もう一度よく考えてみましょう。
振込はどこからか?
振り込み依頼人名は記載がありますか?
個人名の記載は?会社名の記載は?
会社名があるなら調べてみましょう。
個人名の場合で知らない人の名前だったら、もしかしたら間違って振り込みしている可能性もわずかにありそうです。
無記名や数字のみの振り込みの場合、本来振り込むべき情報を誤って記入して振り込みをした可能性もあります。
その他、押し貸し以外で考えられる状況は?
- 身内からの仕送りで依頼人名の記載ミス(記載漏れ)
- 友人からの返済金で依頼人名の記載ミス(記載漏れ)
- 買い物した商品の返金
- クレジットカードの返金
- キャンペーン等のキャッシュバック
- 引越し後の前の家の敷金の返金
ざっとこんな感じでしょうか
特に買い物等の返金やキャンペーンのキャッシュバック等は、購入したお店の名前ではない、聞いたことない会社名から振り込まれている場合もあります。心当たりがないか、確認してみましょう。
友人や身内など、普段振り込みに慣れてない人であれば、依頼人名にあなたの名前や口座番号を記入したり、中には暗証番号を記入して振り込みしてしまう人もいたりします。
【のりたま/Tp】
出雲の音楽祭に向けて合宿代を振り込んだところ振込先を間違え、分割払いであるにも関わらず2回とも間違えたため二万円ふっとんだ
※無事返ってきました!— くすぶ3回生bot (@KUSB_3rd_2016) September 30, 2020
ここまで見ると、過去に悪徳商法系にひっかかったこともなく、闇金に申し込みをした記憶もなければ、もしかしたらただ忘れてるいだけの可能性も出てきましたね。
では実際に身に覚えのない振りこみがあった場合はどうしたらよいでしょうか?
まずは落ち着いて。あなたのすべきこと
ではどんな対策方法があるかみていきましょう
絶対に使わない。そのままにしておくこと。
まず振り込まれたそのお金には、手をつけないこと。
万が一誰かが間違って振り込みしたお金だとしたら、後々面倒なことになります。
銀行(口座のある支店)に連絡しましょう
一体どこからの振り込みなのか?本当にわからない時は、直接口座のある銀行に確認してみるのが一番です。
気づいたのが夕方で、銀行営業時間外になってしまっていたら、翌営業日にすぐ確認するようにしましょう。
どうしても解決できそうにない場合は専門家に相談しましょう
一度闇金から目をつけられると、しつこく支払いを迫ってくる場合がほとんどだと思ってください。
その場合はあなた一人ではどうにもできないと思いますので、弁護士や司法書士に相談してください。法の力を借りることで、闇金業者の悪徳な手口から身を守ることができます。
警察に頼るケース
何かあったらすぐ警察に相談!とは言いますが、「刑事事件」にならないと、警察はなかなか動いてくれません。
「生活安全課」に相談すれば、話は聞いてもらえると思います。ただし、そこから解決までの直接的な道はなく、結果的に、弁護士や司法書士に依頼という流れになることがほとんどでしょう。
消費者生活センターも同じで、相談には乗ってもらえますが、最終的に力になってくれるのは、専門家の先生です。
しかし、「直接誰かが家に押しかけてきた」「何度もお金を取り立てに家に来る」となれば話は別です。
その時は迷わず、警察に通報をしましょう。
玄関に監視カメラがあれば、犯罪組織の検挙に繋がる可能性もあります。
また同じ手口に合わないように対策を
既述のように、一度闇金に目をつけられると、また何かしら仕掛けてくる可能性があります。
未然に防ぐために取れる対策としては
- 口座の解約
- むやみに口座情報を公開しない
- 訪問販売などの飛び込み商売には慎重に。(買うなとは言ってない)
などが挙げられます。
どうしてもお金が必要な時は
今この記事を読んでいるあなたは、もしかしたらブラックで、闇金に頼らざるをえない立場にあるのかもしれません。
ブラックで審査が通らない!でもどうしてもお金を借りる必要がある。
そんな時に頼れるかもしれないのが「生活福祉資金貸付制度」というものです。
▼厚生労働省 特設サイト▼
https://corona-support.mhlw.go.jp/
生活福祉資金貸付制度は、お住まいの地域の市役所・区役所に申請をすることで、生活が苦しい人を対象に、貸付けてくれる制度です。
まとめ
突然口座に知らないお金が振り込まれていたら、びっくりしますよね。
でもそのお金、本当にあなたのものなのか、今一度冷静に考えて下さい。もしこの記事を読んで、闇金による押し貸しだと思う節が少しでもあったら、その時はすぐに、銀行や専門家に相談しましょう。
そして、二度と同じことが起こらないように、口座の解約や、今後闇金に手を出さないよう気をつけて下さい。
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そして少しでも、あなたの生活のお役に立てたらなと思っております。